白銀輝夜の不思議旅
目次
白銀輝夜の不思議旅
本記事は、2017年に『きみの声をとどけたい』で不思議体験をした岩淵夕希(物智)が、2020年に今度は『かぐや様は告らせたい』で不思議体験をした出来事を綴ったものです。
お話のはじまり 〜キミコエ、そしてアニメに魂を捧げた者〜
昨年公開した「キミコエが好きすぎて聖地移住して1年経った話」で触れている通り、私は映画『きみの声をとどけたい』(キミコエ)が好きすぎるアニメ好きとして活動しています。
今回の不思議旅は、そのキミコエで浜須賀夕を演じた飯野美紗子さん(NOW ON AIR)がレギュラーを務めるラジオ番組『ラジモ!』の突然の告知がきっかけとなります。
【お知らせ】
— 飯野美紗子 (@misako_i0822) September 17, 2020
FM長野『ラジモ!』今月をもって番組終了となります。
心から大好きで大切な地元で約2年半、小さい頃からずっとずっと夢だったFM長野の番組のパーソナリティを務めさせていただいたことは一生の財産です。
あと2回!変わらず元気にお届けします。よろしくお願いいたします! #ラジモ https://t.co/D1OkEt8r13
親しくさせてもらっているキミコエ仲間から、現地でラジモを見届けることを提案され、これは有難いお誘いだと思い全力で乗っかりました。
1週間前 → 松本二人旅
ということで2020年9月21日(月)、あずさに乗って二人で松本へ。
この旅のハイライトは「旧開智学校」と「松本城」という間近にある2つの国宝です。 思えば今回の不思議な体験はこの歴史ある建物が相当なパワースポットゆえに引き寄せられたんじゃないかという仮説が浮かび上がります。
もう一つ気になるのは「縄手通り」。 飯野さんがこの日の放送でも「松本といえば縄手通りのカエルは必須!」と念押ししており、翌日に回りました。 キミコエでも重要な役割を果たすカエルはまさに神様なので、カエルがこの不思議体験を用意してくれたという説も濃厚です。
誘ってくれたキミコエ仲間は青ブタ仲間でもあり、以前もコラボ中に一緒に双葉サービスエリアに行った仲です。今回はもはやコラボの影はもうないだろうと踏んだ上で、青ブタの主人公・梓川咲太の苗字の由来である梓川サービスエリアに行ったのも大イベントでした。
2日前 → 素数大富豪マスプライム杯予選会
自分にとって、9月は修行の期間でした。 というのも、月末に自分にとって思い入れのある「素数大富豪」というトランプゲームの試合があったからです。
僕は素数大富豪を黎明期から見守っており、まだゲーム人口が少なかった2016年の初の大会ではベスト4に勝ち上がりましたが、最近は特に北海道勢の圧倒的な白熱ぶりで表舞台には出られない状況でした。
今年も9月初旬の時点では今のトッププレイヤーに惨敗することは目に見えていましたが、なんとか勝つ方法はないかと素数大富豪研究に明け暮れ、「試合前日に覚醒」というドラマチックな展開になっていたところです。
そして9月26日(土)、素数大富豪マスプライム杯予選会が開かれました。 覚醒した甲斐あって1回戦を粘り勝ちしたものの、2回戦で完敗しました。
その夜に自分へのねぎらいを込めて楽しく飲んで、その帰りに自販機で「つぶみ」というぶどうジュースを見つけました。
「つぶみ」は語呂合わせで「223」か、これは素数だな。と瞬時に察知し、迷わず購入しました。これが不思議旅につながっていくのです。
不思議旅の幕開け
9月28日(月)、早朝から出発。 電車で新宿に移動中、Googleフォトの「1年前の写真」の通知が来て開いたら、まさかの写真が出てきました。
これは2019年9月28日、人生の中で一大イベントといえるとある儀式があった日に飲んだぶどうジュースです。 この日に香ってきたこの年初めての金木犀の香りも一生ものでした。
この時点では今回の松本の旅がそこまで大したものになるとは思ってませんでしたが、この写真がこの後起こる数々の引き寄せの幕開けとなりました。
双葉の奇跡
前回の松本旅は電車での移動でしたが、今回はコストを最小限に抑えるため(むしろ松本で美味しいものを食べるのにフォーカスさせるため)に、片道3,500円の高速バスでの移動です。
高速バスが休憩地として1箇所だけサービスエリアに停まるのですが、そのサービスエリアがまさかの「双葉サービスエリア」。
双葉理央はアニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』で推しのキャラ。双葉サービスエリアはその双葉理央の苗字の由来となったサービスエリアで、前述のとおり青ブタコラボが行われた際に訪れた場所なのです。
バスに揺られて数時間、無事松本に到着。
ラジモ!開始の16時までの約3時間、美味しい蕎麦を食べる以外のプランは皆無だったのですが、起点を縄手通りとしたらなんか開けてきました。
双葉サービスエリアに降り立った直後に、双葉理央の「フタバ」「リオ」がこの短時間で出るとは、 しかも理央は眼鏡キャラだし。
ラジモの秋
蕎麦を食べて、もう少し散策するかと思いつつふらふら立ち寄ったのが、縄手通り近くのかき氷屋さん「中町氷菓店」(NAKAMACHI CAFÉ STAND)。
どのかき氷も美味しそうだと悩みに悩んだけど、せっかくなら秋の味覚、しかも柿は僕の大好物!と思い、「秋の柿ごおり」を選択。
このときは「僕の大好物」というフィルターしか働いてませんでしたが、よくよく思い出せば今回お目当てのラジオ!パーソナリティ飯野美紗子さんの大好物が柿なので、ラジモ直前にとんでもなくいい引きだった、と感動しました。 (そして二人とも大好物2位は梨。)
最終回のラジモ!、本庄の長野エフエム放送のスタジオには僕と同じように遠方から来たリスナー、NOW ON AIRファンも集まり、6〜8人ほどの聴衆が。
先週おたよりを読んでもらえたものの今回は読まれず。でもパーソナリティ二人にメッセージが伝わったならそれでよしです。
輝夜の奇跡
ラジモを無事見届け、あとはもう自由時間。
今回は高速バスによるミニマムな旅程の心づもりだったけど、集まったメンツによってはラジモ後に飲みに行く展開もあり得るかと思い、翌朝5時始発の高速バスを予約してありました。
ということなので、この夜はゆっくり飲むどころか時間を潰さなきゃいけないぐらい。
これは一人旅の醍醐味だと思っているのですが、知らない街に飛び込んで下調べなしにぶらぶらして、その時に面白いものに出逢う、いわゆる「セレンディピティ」に期待しているところがあります。
飲み屋を調べてもいいのですが、ここはひとつビビビビっとくるお店が見つかるまでとことん歩くと腹をくくり、ひたすら彷徨い歩きます。
しかし、歩けば歩くほど中心街から遠ざかり、ひたすら住宅地を行くことに。
ここで望みはどんどん薄くなっていくはずなのですが、歩く度に「これは?」と思う発見を重ね、ここで香ってきた
金木犀
先ほど「つぶみ」で触れた1年前、ジャストで9月28日に香ってきたのも金木犀で、今年も去年も、初めて香ってきたのが9月28日なのです。
これでもう確変確定、と思いました。
月下の松本城
このまま進むと中心街から外れる一方だと思い方向転換。
松本城周辺にも飲み屋はあるはず、と松本城に歩みを進めます。
そろそろ松本城か?というポイントで、突然の巨木が。
どうやらこれは松本神社の御神木のようです。これは凄いものを見つけた、と喜んだ直後、もっと凄いものに辿り着きます。
これを見つけた時点で、美味しい飲み屋などどうでもよくなりました。
白銀の奇跡
飲み屋はもはやどこでもいいので、じつは歩き始めて早々に「蔵のむこう」というお店に目星をつけていたので、そこに向かいます。
もはや1軒目で大満足なのですが、グッドタイミングでTwitterのフォロワーさんからおすすめの飲み屋を教えてもらっていたので、2軒目もいきます。
残念ながら2件の候補が空いてませんでしたが、蔵のむこうに向かう途中、ここの兎にピンときて、「この辺なにかあるな」と思っていたところでした(このときは月とウサギの連想も全くなかったんですけどねー)。うん、まだなにかある。
最後の候補、「メインバーコート」は無事空いており、閉店までの僅かな時間、とてもいい雰囲気のバーを味わいました。
宿も取っていないので、ネットカフェ「Carefree Cafe」が終着点となります。
ネットカフェに来たからには何か漫画を読んでおこうと、店舗のランキングなどを一通り見ていきます。
前々から気になってたから、という理由で、「かぐや様は告らせたい」に目がついて、最終的に手に取ることに。
読み始めて真っ先にピンときたのが、W主人公のひとり「白銀御行」。
ここで時を戻し、金木犀が香ってくる少し前、「ほっともっと」を見つけたことにより、ある動画を思い出します。
白銀ノエルさん配信のOP、MAD好きにはたまらんと思って調べたらこの動画が元なのか。
— 岩淵夕希(物智) (@butchi_y) September 15, 2020
映像と合わせるとさらにヤバいな…。#白銀ノエルpic.twitter.com/qiRTwkKjZm
ホロライブ3期生のVTuber、白銀ノエルさんのMAD動画なのですが、これがかなりツボだったので途中これを聴きながら歩いていたのでした。
さらに、かぐや様第1巻にはトランプの回もあり、素数大富豪用語である「カマトト」が出てきたりも。
かぐや様、ネットカフェでは結局第1巻の途中までしか読めなかったのですが、帰りの高速バスでアニメ版『かぐや様は告らせたい』第1話も鑑賞、そこからも若干なんやかんやありつつ帰宅します。
腰越に着いてから、お昼も外食にしておくかー、と、ふらっと吉野家へ。 ここで自然と牛丼を頼むのですが、よくよく思い返せばMAD動画に出てくるのも牛丼。
自ら意図的に寄せていくこともちょくちょくあるのですが、無意識に引き寄せることがやたら多いので、我ながら神がかってるのです。
犬山たまきくんと『かぐや様は告らせたい』
これは改めてまとめようかとも思ってましたが、せっかくなのでここで触れてしまいます。
まだVTuberを数えるくらいしか知らなかった頃、突如として個人勢VTuber・犬山たまきくんが歌う『チカっとチカ千花っ♡』と出会ったのでした。 (最初のきっかけは輝夜月さんの歌ってみた動画でその関連動画だったかとは思います。)
この動画をきっかけに犬山たまきくん、そしてその箱であるのりプロを強烈に推すことになるのですが、本題である『かぐや様は告らせたい』も、『チカっとチカ千花っ♡』のたった1曲だけで「これは間違いなく良作」と確信しました。
犬山たまきくん(の生みの親の佃煮のりお先生)と赤坂アカ先生は共に新潟出身と同郷で、配信企画でも蜜月関係にあることから、たまきくんも『かぐや様は告らせたい』を相当リスペクトしているものと思われます。
そう、白銀輝夜の不思議旅の影の立役者は犬山たまきくんだったというわけです。
視聴タイミングを逃してしまって、2期が終わったこのタイミングでようやくちゃんと触れるようになったのが悔やまれますが、1樹2期をリアルタイムで観られなかったのもまたなにかの縁かなと。
ネットカフェで読んだコミックス第1巻では「これはどこを取っても素晴らしい」と唸り、帰りの高速バスで鑑賞したアニメ版第1話では「これだけ凝った演出は他アニメとレベルが格段に違う」とさらに唸りました。
自分の中で推しアニメが群雄割拠する中、不用意に「キミコエの次に推せる」とまでは言えませんが、この衝撃はキミコエ以来の大きなもので、話の内容からも自分の人生哲学に大きな影響を与えるのは間違いないと思います。
結局、月に導かれていた
今回の旅は秋真っ只中ではあるものの「9月」という強い印象があったので、この日見た月も「満ちてきたなー」ぐらいにしか思ってませんでした。
不思議旅から帰ってきて翌日の30日、やたらお月見で賑わってるなと思ったら、中秋の名月だったというわけですね。
たまたま始まった犬山たまきくんのTwicasを聴きながら熱燗をいただき、奇しくも『かぐや様は告らせたい』との出会いが成就したと言えるでしょうか。
ちなみにこれも引き寄せで、このときはイラストだけ見て気にしてなかったけど10月1日はメガネの日で日本酒の日らしかったです。
#メガネの日 で #日本酒の日#ひそまそ pic.twitter.com/574A5iqjjQ
— 青木俊直 (@aoki818) October 1, 2020
また、不思議旅の前にはこんなツイートが(いいねRTしなかったけど)印象的だったと思い出し、月に導かれるのが予言されていたかのようでした。
暗号クイズを作りました。 pic.twitter.com/7uHp80RHxu
— たつなみ (@qrostar) September 27, 2020
(ここでハッと気づく、キミコエ第2弾のアニメ『啄木鳥探偵處』も「つき」を含んでいるからつながっていると。)
これは2017年の体験の再来
ちょっとここで記すにはボリュームが増え過ぎそうなのでまた別の機会に触れられればと思いますが、2017年に「KKFFインパクト」と名付けた不思議体験がありました。
KKはキミコエの略(自己流)、FFはファイナルファンタジーの略です(そう、FFも関係するのです)。
本当、この頃のキミコエとFFへの思い入れは、常軌を逸するくらいだったのです。
このときは(おそらく)キミコエとFFにのみフォーカスされていた不思議体験でしたが、今回は数多くのアニメ作品が登場した上、VTuberへの広がりを見せたことが大きいです。 また、不思議体験の中心にいた「白銀」「輝夜」で引き寄せたのがキミコエやFFのような思い入れが強すぎる推しではなく、推しのダークホースだったことも印象的です。
キミコエがKKたる所以は、“KimiKoe”の略であるからだけでなく、舞台である「神奈川県鎌倉市腰越」の濁音を除くと
KanaKawa KamaKura KoshiKoe
と3つのKKが重なるからでもあります。
(更には、街の中心を流れる神戸川(ごうどがわ)も濁音を除くと“KotoKawa”になるのです。)
そして、今回ダークホースとして現れた『かぐや様は告らせたい』も略すとKKになるではありませんか。
今回の出会いでキミコエからかぐや様に推し変するどころか、かぐや様を通してキミコエ愛が更に深まるのでありました。
まとめ
- 「梓川サービスエリア」(青ブタ主人公)の翌週に「双葉サービスエリア」(青ブタ準ヒロイン)を引き寄せた
- 「双葉サービスエリア」(双葉理央)の後に「フタバ」と「リオ」を引き寄せた
- ほぼ1年差で「つぶみ」を引き寄せた
- ほぼ1年差で金木犀の香りを引き寄せた
- 飯野美紗子さんと共通の好物「柿」と「梨」を引き寄せた
- 月下の松本城と白鳥の松本城にたどり着いた
- 兎に導かれた
- 月下の松本城のあとに『かぐや様は告らせたい』を引き寄せた
- 「白銀ノエル」のあとに「白銀御行」を引き寄せた
- 牛丼MADを見た翌日に牛丼を引き寄せた
- 中秋の名月のお月見で「犬山たまき」(かぐや様を知るきっかけ)を引き寄せた
- 日本酒の日に熱燗を引き寄せた
- 『キミコエ』も『かぐや様は告らせたい』もKK
列挙したらかなりすごい量の引き寄せだ・・・。
最後に
記事内で「奇跡」という表現もしていますが、これらの出来事は当然すべて偶然です。でも、お約束表現ながら、こうなることは必然だったとも思うわけです。
そして白銀輝夜の奇跡は中秋の名月で締まったわけではなく、後日さらに大きなものを引き寄せたのでした。現在進行形でもう際限がないので、本記事ではここまでとします。