キミコエが好きすぎて聖地移住して1年経った話
キミコエが好きすぎて聖地移住して1年経った話
この記事はキミコエ Advent Calendar 2019の22日目の記事です。
はじめに
2017年8月に公開された映画『きみの声をとどけたい』(以下「キミコエ」)が好きすぎて、舞台である腰越(湘南・鎌倉)に引っ越して丸1年が経ったところなので、住み始めてからこれまでのことについて語ります。
聖地こしごえに住み始めてから変わらないこと
まず、昨年の記事で聖地移住してから1ヶ月(本格的に住み始めてから1週間)の感想を綴りましたが、生活スタイルは1ヶ月と1年でほとんど変わってないですね。
スーパーは早く閉まるしコンビニも遠いので、予め行く用事を立てておく。
大きな買い物があるときは藤沢まで出向く。
都内からの帰りが遅くなるときは、徒歩時間は長いけど片瀬江ノ島駅から帰れる。
晴れていたら、海岸沿いを30分かけて自転車通勤。 自転車じゃないときは、海を見ながら20分かけて江ノ電通勤。
聖地に移住するとなると飽きたりしないかとか不便で嫌いにならないかとか心配
と懸念はありましたが、全く心配ご無用でした。不便は不便ですが、腰越を好きな気持ちが強くなる一方なので何も問題はありません。
最大の変化は「こしごえ民との絆」
キミコエとの出会いは鎌倉活性化団体「カマコン」がきっかけでしたが、その出会いに関わる一番の重要人物が、腰越王子こと中丸潤さんです。
中丸さんは腰越ぶらり呑み歩きの日や龍の口竹灯籠とキミコエのコラボ、雫のパウンドケーキなど、腰越のため、キミコエのために命を捧げて尽力しておられるお方です。
出会いの場である「こしごえ聖地化プロジェクト」も、中丸さんがキミコエを起爆剤にして聖地こしごえを盛り上げようと立ち上げたプロジェクトで、こしごえ民・鎌倉民との絆のきっかけとも言えます。
8月公開『きみの声をとどけたい』の特別試写会に参加してきました!夢を叶える為研究している「言語」すなわち「言葉」、そして夢を言葉で伝えれ続ければきっと叶うという重要な気づきを与えてくれました! #映画キミコエ pic.twitter.com/Hn4QVPFSBA
— 岩淵夕希(物智) (@butchi_y) August 6, 2017
とはいえ、引っ越し直後は近隣住民との関わりはほとんどなく、どうにか腰越の人たちと仲良くなれないかと悩んだりはしていました。
そんな中、こしごえ民とつながりたいという思いもありながら、大好きな町こしごえに恩返しという思いも重なり、軽くボランティア活動にも参加し始めました。
ひとつは、「腰越クリーン&ガーデニング大作戦」。 腰越生まれ腰越育ちの鎌倉市議会議員 ひなた慎吾 さんが腰越駅前でビラ配りをしていたときにこの活動のことを知り、毎月恒例のごみ拾いに早速参加したのでした。
朝7:30腰越駅スタート、8:30腰越海岸集合でごみ拾いをし、その後は主に腰越珈琲でコーヒーを飲みながらおしゃべりをするという流れで、こしごえ民とのネットワークがまたたく間に広がりました。
きょうは地域活動ということで、腰越生まれ腰越育ちの鎌倉市議会議員、ひなた慎吾さん主催のごみ拾い企画「クリーン&ガーデニング大作戦」に初参加してきました。海岸から腰越橋の下に潜ったら大量のゴミが!!!大好きな町に恩返しができて嬉しいです! #鎌倉市 #腰越 #日ノ坂町民 pic.twitter.com/EJNxYWzw4u
— 岩淵夕希(物智) (@butchi_y) March 16, 2019
もうひとつは、腰越まちづくり市民懇話会が主催する神戸川清掃。
4月から10月の間にだいたい月1で行われ、いろいろ合わず今年は結局3回ほどしか参加できなかったのですが、こちらでも先日忘年会に誘っていただき、貴重なお話をお聞きすると同時にたくさんのこしごえ民と出会いました。
今朝はいつもお世話になっている神戸川の清掃活動に参加してきました。今回は上流の二俣川。このために買った長靴で川をジャブジャブ進み、川や茂みのゴミを拾いました。意外とゴミは少なく「今年は拾い甲斐がないね〜」という声もありましたが、美しく保たれてるのはいいですね。 #日ノ坂町民 #腰越 pic.twitter.com/WgcXhTbDjU
— 岩淵夕希(物智) (@butchi_y) April 14, 2019
聖地こしごえに住んでいると面白いことが起こるもんで、腰越でなんと俳優デビューもしました(大袈裟)。
というのも、キミコエで脚本を担当した石川学さんは自主制作映画の監督という顔も持っていて、キミコエのロケハンで腰越に一目惚れした影響で腰越を舞台にした映画を制作しており、そのエキストラ募集を任されたのです。
腰越クリーンの参加者の中でも拡声器みたいな町民の方が軽々と10名近くのエキストラを集めてくれて、ついでに僕もエキストラ出演することになりました。
腰越ぶらり呑み歩きの日で日ノ坂町民と一緒に呑み歩いたのも楽しい想い出です。 顔見知りのお店の人だったり知り合いのぶら呑み参加者だったり、事あるごとにこしごえ民・鎌倉民と遭遇するので、同行した日ノ坂町民からすごいを通り越してビビられるぐらい町民感を醸し出し、すっかりこの町にも馴染んできたな〜としみじみするのでした。
生活の中心は腰越ですが、西鎌倉CONNECTができたことで、腰越と切っても切れない関係の西鎌倉エリアに行動範囲が広がったのも大きな変化です。
買ってきたごはんを西鎌倉CONNECTで食べます!!! #日ノ坂ごはん #24conne pic.twitter.com/CrhvC2P9FG
— 岩淵夕希(物智) (@butchi_y) July 26, 2019
聖地こしごえの「海」と「川」
先ほども神戸川清掃のことについては書きましたが、キミコエが公開された2017年にぶら呑みで腰越に訪れたとき、「神戸橋」をローマ字で書くと「Godobashi」になることに気づいて、「この町の中心には神様がいる!」と強く感じ、そこを流れている神戸川には並々ならぬ思い入れがあります。
Godobashi (神戸橋) pic.twitter.com/cgX1YHnTPv
— 岩淵夕希(物智) (@butchi_y) November 26, 2017
これはまた改めて考察記事を書きたいと思っているところなのですが、キミコエでは喫茶アクアマリン(小動交差点の信号・腰越橋の信号・神戸橋の信号があるところ3箇所)を中心に、作品とリアルの間で時空が歪んでおり、作中には神戸川ごと存在しないのです。 であるからこそ、作品に登場しない神戸川こそ腰越の中心であり真の聖地であると信じ込んでおり、自分の中で神聖化されています。 とあるアニメ(ネタバレ)でも「コハク川」という川の神様が出てきますし、決して無下にすることはできません。
湘南江の島駅や片瀬江ノ島駅から帰るときは本来の聖地としての腰越商店街を通って帰るのが鉄板ルートですが、そこから自宅までの道で3度渡る神戸橋に架かる橋を通るのもまた一つの聖地巡礼となっているのです。
また、腰越からは少し離れますが、自転車通勤を始めたときにキミコエ主人公「行合なぎさ」の「行合」を冠する行合橋の写真を撮ったのをきっかけに、行合橋の写真を定点観測的に撮影するのもまたひとつの趣味となってました。 江ノ島も収まるナイスロケーションなのでなかなか好評なのですが、InstagramやFacebookにあまりにアップするもんだから、久しぶりに会う知人に「なんであの信号の写真ばっかり撮ってるの?」と疑問を投げかけられることもしょっちゅうです(笑)。
この地点(から降りた七里ヶ浜海岸)は、キミコエの後にこれまたハマった『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』および『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』でも重要な場所ですので、さらに思い入れが強くなっています。
そして神戸川、行合川とつながっているのが湘南を象徴する大海原です。
波の音を聞くこと、海の大きさを感じることは、人間の意識の深いところを大きく刺激するトリガーになるのでは、と思っています。実際、海岸沿いを通ってるときに急にいいアイデアが降ってくることがしばしばあるのです。
今は寒い時期なのでお休み中ですが、自転車帰りのときに割引商品を海を見ながら食べたり、ふだん晩酌しない自分の特別な趣味として「缶カクテル1本とおつまみ1袋を持って海岸でひとりで呑む」という安上がりな贅沢体験をできるのもこの地ならではの特権ですね。
海岸沿いのローソン、夜9時を過ぎるとコンビニにしては珍しく半額商品が並ぶので、帰りが遅くなる日は海を見ながら晩ごはんを食べるのが習慣になりそうです。 #湘南 #日ノ坂町民 pic.twitter.com/53QKoMz26A
— 岩淵夕希(物智) (@butchi_y) March 20, 2019
季節が変わった感あるし、久々の海岸呑みで今日から #日ノ坂ひとり酒 のハッシュタグを付けてみます。 pic.twitter.com/Cf2XglIN5j
— 岩淵夕希(物智) (@butchi_y) September 21, 2019
こんな毎日が終わらなきゃいいのにな〜、と思いながら過ごす日々ですが、聖地に住める有難みを噛み締めながら次の一年をさらに楽しんでいきます。
おわりに
こうやって振り返ってみると、聖地とか関係なく腰越そのものに大きな魅力があることに気づきました。そして、こしごえ民との絆を振り返ったいまキミコエを観れば、作品内の日ノ坂町の人々との絆を再発見し、作品の補間のされ方も変わってくるだろうなと思います。
聖地に住むって本当に素晴らしいですよ。
明日はtorimaru326さんの記事 キミコエSS「それぞれのコトダマ 〜なぎさ編〜」 です。