素数大富豪プレイヤーが麻雀を打って勝ち得た人生の戦術

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素数大富豪プレイヤーが麻雀を打って勝ち得た人生の戦術

この記事は素数大富豪 Advent Calendar 2020の13日目の記事です。

昨日は3TKさんの1年間でどのくらい素数を覚えられるのかの記事でした。


今年も12月13日(QK)の日がやってきました。

1213よりも、13と深い縁があるため素数大富豪研究会の会員番号でもあるこの日を譲れませんでした。

今年のアドベントカレンダーは、マスプライム杯予選が終わったタイミングでは素数大富豪の練習システムを完成させて解説記事を書く決意を持っていましたが、かなり根本的なところにどっぷり踏み込んでしまったためにサグラダファミリアを建てるような途方もなさになってしまい、また別のことを考えることにしました。

じつはマスプライム杯に向けては自分なりのテーマがあり、 研究で突破する ことこそが自分ならではの勝利への最短ルートであると確信した上で頑張っていたので、戦略の話もしたいところではあったりもします。

戦略について解説するのはそれはそれでアリですが、素数大富豪の日という強い一日には強い思いが籠もったエピソードを語るほうがアツいかなと思い、素数大富豪への思い入れを強くしてくれた麻雀というちょっと趣旨とズレたテーマを扱ってみることにします。

ざっくり言うとマスプライム杯予選から今日までのゲーム体験記みたいなものです。

ゲームを制するものは人生を制す?

現在私は個人研究開発を行っており、時間の使い方は基本的に自由なので、8月末に気合を入れた開発を完遂したのを一旦一区切りとしてある作戦を実行しようとしていました。

それは ゲームの修行 です。

「ゲーム」を具体的に言うと特にトランプ麻雀

トランプはまあテーマ的にもちろん素数大富豪のことです。

麻雀は(当時未視聴でしたが)『咲-Saki-』に憧れる、というアニメ駆動での動機が大きいです。

で、なにが修行かというと、これから個人研究開発、さらにはそれを事業としていく上で、簡単に言えば仕事、もっと言えば戦いを余儀なくされるので、戦う上での戦術をゲームから学ぶことが一番効率的という、おそらく多くの人はナンセンスと思うであろう見通しでの策です。もちろんシンプルに遊びたいというモチベーションがあるので、遊んでたら学んでたという一挙両得が美味しいという狙いもあります。

ちなみに、ビジネス上の駆け引きのような戦いはまだまだ先の話なので急いで戦略を身につける必要はないのですが、むしろ自分との戦いは常に起こり続けているので、そこに活かすことが急務だったのです。

1ヶ月くらいどっぷり集中するぐらいの覚悟ではいたので、「ゲーム」を横断して囲碁将棋麻雀素数大富豪を並行して会得するのも欲張りプランとしてはアリかとも思いました。

ただ、なんだかんだでただただ遊び続けるのもいろいろ無理があったので、9月は不可避のイベントであるマスプライム杯に向けて素数大富豪と向き合い、以降はむしろライフワーク的な立ち位置で麻雀と向き合うことになりました。

ボドゲ統一理論の野望

ボードゲームやカードゲームをひっくるめるとボドゲが一番適切なのでしょうか。多くはカードコマを動かして点数を集めたり勝利条件をクリアしたりする遊びと大雑把にひっくるめられます。

これはまだほとんど脳内での理論構築に過ぎないのですが、そのカード(トランプなど)やコマ(麻雀牌、将棋の駒など)は数学的対象としては「項」であり、手札手牌といった集まりは項を足し合わせた多項式に還元することによりゲームそのものを数式処理として捉えて解析しやすくなるに違いないという目論見が自分の中で強くなってきたところでした。

そういう構想もあり、1つのゲームに集中することにより一点突破で学び取る勝利もそれはそれで確実ながらも2つ以上のゲームをメタなレイヤーで捉えることが結果的にいい学びに結びつきました。

麻雀脳で切り抜けた一日

つい一昨日の出来事なのですが、今月はアドベントカレンダーの記事を数本は書く予定だったので先回りで書いていかないと締め切り地獄になると予見して、外出の用事をむしろ先に済ませておけば懸念事項が減るという最初の戦略が生きて、家に籠もるはずだったところ急いで外に出ました。

外出時の予定としては「藤沢で用事を済ませて息抜きにネカフェに寄って帰るだけ」というちょっとしたクエストのつもりでしたが、ネカフェで少し時間を過ごして店を出たら、「まだ夕方だから、週末に時間を捻出するつもりだった都内での買い物と映画もいけるな」とナイスアイデアが降ってきました。 その瞬間、「アイデアが降ってきた」が完全に「ツモ」(麻雀用語でのドロー、ロンと並ぶ上がるほうの意味とはまた別)でした。 そしてそのアイデアを実行に移した瞬間、それが「打牌」(場に出す)であると感じ、

「素晴らしい一打じゃ」「これで手が進んだのじゃ」

という声が脳内に響きました。

この声は、YouTube配信で勉強になっている、バーチャルYouTuber 千羽黒乃師匠がよく口にするセリフです。

まあそれ以前からすでに生活において麻雀のスキームで進めるクセはだいぶ着いていたのでもう戦略には活き始めていたのですが、この日がやはり麻雀脳がナチュラルになってきたことを実感するタイミングでした。 (ふつう悪く言えば「洗脳されている」とか「毒されている」のレベル。)

そして続く巡目(ターン)。

新宿で買い物をするぞと新宿駅に着いたタイミングで、スマホのバッテリーがほぼほぼ切れかかってしまっていました。ふだん充電器を多めに持ち歩いてカバーしていたものの、家で充電したままとかでうっかり全部切らせた状態になっていて電子機器全滅は目前。

あくまでも冷静に、残り残量でGoogleマップでざっくりした位置だけ調べてその方向に移動。

目的地到着までに大筋の方針が出来上がっており、「なんらかの方法でスマホを充電してスマホが復活したら目的地までナビる」で完璧だと思いました。

ただ、「充電器を手に入れる」「チャージのスポットを見つける」などは行きあたりばったりで、そこが「引いた牌によって打ち手を変える」という麻雀の基本でした。

そして点数に直結する「翻数」をいかに上げるかが勝負で、「役を増やす」(形を綺麗にする)ことと「ドラを増やす」(ラッキーなドローをする)で翻数上げていきます。

つまりいかにスマートな行動で運よく解決策を見つけて切り抜けるか。

一旦マクドナルドを見つけて電源席で充電できそうながらも満席。 結局出費にダメージが少なそうなドン・キホーテを見つけて今後も使えるであろう乾電池式充電器を入手。そして目的地に無事到着。

そしてここで麻雀の基本「麻雀で上がるには役が必要」が活きました。これは逆に言えば「役が確定すれば他の役はおまけ」ということでもあります。

今回の都内遠征はそれに言い換えると、「買い物」と「映画」の2つの役を目指していたことになり、「買い物」が無事完了すれば「映画」はおまけなのです。 少し前まで映画が始まる時間をだいぶ気にしていたものの、かなり落ち着いて買い物をすることができました。

ちなみに、映画もばっちり観ることができ、鑑賞中も「ほら今ベタ降りしたから他家に直撃したでしょ」みたいな脳内ツッコミを入れながら新しい見方ができました(やっぱり毒されている…)。

帰路でも次々とドラを引き入れ、この日は自己評価としては跳満(めっちゃノッてていい点数)でした。

雀士な素数大富豪プレイヤー

ここまで書いて「素数大富豪がテーマなのにめちゃくちゃ麻雀語りで本当に大丈夫か?」って心配になってきましたが、じつは麻雀と素数大富豪が一体化する出来事もつい最近起こりました。

麻雀での気づきをたまにTwitterでつぶやくのですが、突然マスプライム杯覇者のもりしーさんから麻雀のお誘いが!!!!

聞くところによると、素数大富豪プレイヤー同士での麻雀もけっこう盛り上がってるとのことで、やっぱり麻雀と素数大富豪は通ずるものがあるよな〜と思いました。

ちなみに、麻雀でも出したい素数みたいなのがあるのかなと気になったんですけど、1112345678999に1桁差し込んだ素数九蓮宝燈で和了るのは夢なんだそうです!

そしてこれは運命的なものなのですが、その夜に行きつけのBar 羽亜人 (HEART) で呑んでたら新常連の理系の方と意気投合して、素数大富豪の話題に食い気味だったところにちょうどよくマスプライム杯応援賞の素数大富豪Lv. 0とオリジナルトランプを持ち歩いていたのでここぞと布教しました!! (そう、奇しくもさっきまで一緒に麻雀を打っていたもりしーさんのメッセージ入りトランプ)

素数大富豪脳

改めて麻雀脳になってから素数大富豪を見つめ直すと、押し引きはまさに戦いの本質であることを改めて感じます。 そして、「出会い」も麻雀では「ここでこれが出るか」という要素(特に「(立直)一発」「海底撈月」「嶺上開花」などの偶然役)がドラマを生むというところが全く同じであり、基礎技術という大前提の上で、オカルトの域に入りそうな「運を支配する能力」の世界が広がっているところに神秘性があり、麻雀のとてつもない奥深さに引けを取らない奥深さを素数大富豪も持っているのだと思います。


明日はicqk3さんの記事です。よろしくお願いします。

著者紹介

岩淵夕希物智 butchi_y

言語を作る博士(工学)

ART, Research, Techの人

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